食育とは、健全な食生活の実現に向けた概念であり、子供から高齢者まで幅広い対象に適用できる考え方です。生きていくために食べることは基本となりますが、食べることで自分の心と体の健康に寄与し、さらに次の世代を育てていくという側面もあります。

「食育」とはどこから生まれた概念なのか?

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食育とは、英語で表すと「Food education(=食べ物の教育)」となり、食に関わる知識を身につけ、食を選択していく能力を育てていくことを意味します。食生活が整うことは、健康な暮らしのベースとなります。「育てる」という表現から、子供向けの考え方のようにも思えますが、子供から高齢者まで幅広い世代において食育の概念を用いることができます。健康づくりのための食生活だけでなく、文化の継承といった側面からも食育の持つ重要な役割となります。

食育の概念は、産地偽装などの食の安全性をおびやかす問題が生じるようになってきました。また、一人で食事を行う「孤食」、家族でそれぞれ好きなものを食べる「個食」といった、従来にはなかった問題が浮かび上がってきました。また、ファーストフード店やコンビニ弁当の利用など、食事を簡易的に済ませることで、栄養面のかたよりも懸念されています。現代においては食をとりまく問題が山積していますが、食育はそれを解決するための一つの概念として普及しているのです。

2005年には食育基本法が成立!食育の概念の普及

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2005年(平成17年)には、食育基本法という法律が施行され、それ以降食育という概念が広まってきています。食育基本法は、国民が生涯にわたり健康な心身を保ち、豊かな人間性を育んでいくという目的の下で制定されました。すなわち、食を通して健康に暮らし、豊かに生涯を過ごせるように食育を推進していきましょうという考え方です。

毎年6月は食育に関する啓蒙活動などを行う「食育月間」として定められ、全国各地で食に関わるイベントが企画されています。食育基本法の施行以来、このようなイベントが増え、国民にも「食育」という考え方が浸透しつつあります。

子供の食育とは?まずは食習慣の基礎をつくる

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子供のころは、まず食習慣を作り上げていく基礎段階であり、ライフステージの中でも特に重要な時期となります。子供の食育においては、まず食べることの楽しさを感じとってもらうことが重要となります。子供のうちは特に「孤食」や「個食」は避け、家族みんなで同じものを食べることが望ましいです。そうすることで、家族との団欒を楽しみながら、食に対するモチベーションを高めることができます。また、好き嫌いをなくすためにも、家族みんなで食事をしていくことが重要です。食事が不規則にならないように、朝昼晩と規則正しく食事をとり、健康的におなかを空かせるようにしましょう。また、家族との食事や団欒を通して、お箸の使い方や配膳の仕方、食材の名前、なぜ野菜を食べなければいけないのかなどを学ぶことができると、食に対する意識も高まるでしょう。

大人の食育で大切なことは?自己管理をしっかりしよう

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食育は、子供だけでなく大人にも使うことのできる概念です。大人の食育では、栄養や安全性などを考え、食事や食材を適切に選択する能力を育むことが重要となります。独身の人や一人暮らしの人、あるいは仕事が忙しい人は、食生活が偏りがちです。ファーストフード店やコンビニ弁当で簡単に済ませるという人も多いことでしょう。自炊をする人でも、卵かけご飯など簡単に済ませる場合もあるでしょう。きちんと栄養のバランスを考えた食生活を送り、自己管理をしていく能力が大切となるのです。

また、大人の場合も「個食」や「孤食」といった問題が生じる場合もあるでしょう。心身の健康のために家族や友人と食事をする機会を持つことを意識してみることをおすすめします。

高齢者の食育のあり方とは?食事を工夫してみよう

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高齢者では、若いころと比べて食べる量が減る傾向にあります。消化・吸収の能力が衰えてしまうため、当然食べることもできる量も減っていきます。少量であっても、栄養をきちんと摂取できるように、若いころよりも栄養を意識する必要があります。また、子供と離れて暮らす老夫婦や、独居老人の場合は、体力的にも食事の用意にかかるエネルギーを抑えたいため、どうしても食事を簡素に済ませてしまいがちです。少なくとも毎日野菜や肉・魚類などバランス良く食べることが望ましいでしょう。高齢者では、まとめて作って冷凍したものを少しずつ食べるなど、工夫をすることで調子に合わせて準備を手抜きすることができます。また、次世代の若者や子供たちへ食に関する経験・知識を伝えていくことも、食育において高齢者が担う役割です。


まとめ

食育は、子供に限らず幅広い世代の人に応用できる概念です。食べることは生活の基本となるため、食育の概念に基づいて健康な暮らしを実現しましょう。現代の「孤食」や「個食」のあり方や、日々の食事のあり方を振り返ってみましょう。

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